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単発やおいコラム第1回 『やおいとエロ』

◇先日「やおいも所詮エロだから」と言う言葉を耳にしまして、あーそう思われてるのは私が過激な発言しすぎてるからだろうか、とちょっと反省しましたので、マトモな文章でも書いてみようかと。以前、掲示板でもやおいって何がやおいなの?という質問があったりしたこともあったので、ちょっとしっかり書いてみることにします。こういうのは苦手ですが気が向いたらこのシリーズで書いていくということで。

◇「やおい」という言葉ですが、これ、非常に説明しにくいんです。何故かというと、このジャンル、似た様な意味を持つ言葉が沢山ありまして、「ボーイズラブ」だとか「耽美系」だとか「JUNE系」だとか、ほとんど同じ意味を持ってるんですが微妙に違う言葉なのです。同じ意味というのはお分かりの通り「男子同士の恋愛を描く」ということです。違うところを述べていくと、「ボーイズラブ」はどちらかというとH描写が少な目、控えめで主に恋愛模様を主体に描かれます。「耽美系」は昔よく使われていたのですが、その舞台がファンタジーであったり歴史物であったりと現実とは少し離れた壮大な世界観の中で恋愛模様を描いたものです。「JUNE系」という言葉は少し特殊で、昔は「男子同士の恋愛を描く」商業誌というとJUNEしかなかったので、それがイコールで結ばれてしまいその言葉の派生になったのだと思われます。JUNE以外にも雑誌がたくさんある現在はあまり使われません。

◇じゃあ、やおいって何さ?とゆうことになりますが、私は「エロありの男子同士の恋愛模様を描いたもの」だと思っています。元々「やおい」の語源は「ヤマなし、オチなし、意味なし」の略だと言われています。要するにヤマもなくオチもなく意味もなく、男同士のHシーンだけを描写しました、ということです。男性向け(成人向け)でいうと「抜き専用」のヤるだけモノってカンジでしょうか。
昔、同人誌の世界で発禁等の問題に伴い「やおい(男同士のHシーンを描写したモノ)はいかがなものか」という論争が巻き起こった時期がありまして、結局、描きたい人は書き、描きたくない人は書かないという様におちついたのですが(私の曖昧な記憶です)、結局このジャンルにおいてエロというのは「必要であれば描かれ、必要が無ければ描かれない」というモノだと思います。あくまで主体は恋愛模様なのです。

◇しかし、男性同士のH描写を求める声も無い訳ではなく、実際激しいH描写を売りとしたモノもありますが、そういったH描写が高いモノは18禁指定があったり、他のモノよりも読者層の男性率が高くなったりで、いわゆる成人向けと同じ扱いだと思います。こういったものも「やおい」と呼ばれますが、その理由は「男子同士の恋愛が主体」だからです。
儂の大好きな(笑)鬼畜系で例をあげると、男性向けでは、男が女を好きだとかは関係なく性の捌け口として女が扱われ、ひたすら女がカワイソウだったりだとか、女がエロ大好きでめちゃめちゃに犯され喜ぶとかそんなカンジのが多いです。しかし、やおいではただ単にヤるだけというのは少なく、歪んだ愛の末にとか、こういう形でしか愛せないとか、状況下で犯されまくってる男(ウリの男とか)に惚れて助け出す男とか、どこかに恋愛模様というか気持ちの心理描写が入るんです。

◇心理描写の差は少女漫画と少年漫画の差でよくいわれます。昔の少女漫画などは心理描写が特に顕著で、セリフや文字だけでなく、一種の詩的な世界のような絵で繊細な心理が表現される事がよくありました。簡単に言うと、主人公が失恋したらその心の痛みを花が散る絵で表現したりとかです。それだと今ではギャグにしかなりませんが(笑)。現在でも表現の大小など違いはあれど主に女性が読むモノに心理描写がなくなることはないと思います。(ここで男性心理と女性心理の違いを語るとさらに長くなってしまいますのでそれはいづれということで。)

◇というわけで、「やおい」の「エロ」は、やおい=エロというようにイコールではなく、男子同士の恋愛が描かれる延長で存在するものなのです。

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