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単発やおいコラム第2回 『やおい萌えと美少女萌え』

◇今日はよく勘違いされがちな「やおい萌え」について書きます。分かり易く、女性の「やおい萌え」と男性の「美少女萌え」を比べて書いていきます。

◇「萌え属性」という言葉があります。美少女萌えでいうところの「眼鏡っこ萌え」とか「ネコミミ萌え」とか「貧乳萌え」とか「妹萌え」、自分の趣向の一部をカテゴライズして萌え対象を見る言葉です。萌え属性は、見た目でわかる外見や言葉遣いによって数多く細分化されています。
しかし「やおい萌え」には明確な「萌え属性」がありません。「俺様受け」、「誘い受け」、「襲い受け」、「へたれ攻め」、「年下攻め」、「鬼畜攻め」といったキャラクターの性格を現すものはありますが、外見からわかるものではありませんし、これは自身の萌え属性ではなく、あくまで、そのやおい(もしくはやおいキャラクター)をどこにカテゴライズするか、であり、自分の趣味趣向でカテゴライズされる「萌え属性」ではありません。

◇男性の美少女萌えは、裸の女の子が恥じらいながら立っているだけで萌えがあります。それは自分自身がその女の子を性対象としてみているからです。
しかし、女性のやおい萌えの場合、裸の男の子が恥じらいながら立っているだけでは萌えません。ですが、その裸の男の子の横に別の裸の男の子がいてはじめて萌えることができます。それはたとえば、裸の男の子が恥じらっているのは横の男の子に見られるのが恥ずかしいからだと妄想して萌えている訳で、自分自身は完全な第三者としてみているからです。しかし、男の子単体を見て「カワイイ♪」とか「カッコイイ♪」とか言っていることもあります。それはやおい萌えではなく、自分の女としての部分が萌えているだけで、自分の男性の好みで対象を見ており萌えではなく恋に近いものです。この場合脳内で動いているのはやおい回路ではなく乙女回路です。

◇しかしながら、やおい萌えにも「学ラン萌え」や「スーツ萌え」といった外見で判断しカテゴライズされる「萌え属性」が存在します。しかしこれは「学ランを着ている男の子の見た目がカワイイから」とか「学ランがステキだから」萌えているのではなく、たとえば「学ランを着ているということは男子高校生だ、ということは仲のいいクラスの男子と毎日一緒に過ごしている訳で、きっと初々しい恋愛に発展するんだろうな」とそこまで妄想して萌えている訳です。要するに「学ラン=学生=学校=学校でやおい」と脳内やおい回路が判断するわけです。
だから私もよく聞かれるのですが「半ズボンは萌え?」と言われても私自身は半ズボン自体にはサッパリ興味ありません。しかし「半ズボンをはいているということは生足なわけで、それで外出しようもんならいろんな人達にジロジロみられるんだろうな」と脳内やおい回路が動き、「萌えかな」と答えるわけです。

◇ここまでで、要するにやおい萌えとはシチュエーション萌えに近いものだということがわかっていただけたかと思います。そして重要なのは、その萌えに自分自身は全く関与していないということです。だからといって、攻めや受けのキャラクターに自分を投影してみている訳でもないのです。やおい萌えにとって最も重要なのは、このキャラクターがなぜこのキャラクターを好きなのか、ということなのです。そのシチュエーションに対応した心理描写が重要になるわけです。なので、やおい萌えというのは、男単体ではもちろん萌えませんし、男2人がいるだけでも萌えません。男2人がどういう状況でどういう感情を抱きどういう経緯で恋愛するか、ということを提示され、もしくは妄想して萌えているわけです。そして、その世界に自分自身が登場することは絶対ありません。自分を投影することもありません。
ただ、その世界を全く関係ない第三者として覗きハラハラドキドキして楽しむのがやおい萌えなのです。

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